ないでいられよう。ナポレオン三世下最後の日々を楽しませてくれる、しかも情け容赦なしに楽しませてくれる、そんな歌劇の、格調高い先駆者のことを。『バビロンの女王』、『ザディク』『バブーク』、『キャンディード』。次のものを思わずしてこれらの作品を読み直すことなどできない。オフェンバックやその系譜の者たちの音楽に比べ、遥かに精神性に富み、批評眼を備え、そしてずっと悪魔的な、ある種の音楽をきくことを思わずして読み直すことなど。

結局、あえて考えてしまうのだ。※1ラニュース·エルネストならば、ヴァリエテ座で大喝采を博しただろうし、※2デュポワリエ博士ならパレ=ロワイヤル座をまわすことができただろうと。