失敗

転がる外は雨あがって、浮足立つ。で、がたぴしとひとつだけ飛び上がることは、好ましくはない、が。口に入れるまえに手を洗ってハンカチは濡れた原石。ひかり、かがり、かぎざき、ほつれ、意図を弾いてみて、

確かな記憶はあるのだけど思い悩んで行ったり来たり、過去の道順を消してしまった。わたしたち二燭光はどこか手を伸ばし山吹で蒸気を吐き黄昏れだった。選別された枠も中身だけが嘔吐いて、眩しそうに未知を選ぶ(凍ったインクがたまらなくなって。)コップにかるく(落ちて。こんもり/あげく『違う、』姉。)と、撫でつけた。

そして|目次《めじ》を綴じる。下から上にといって消散しようとして、ときどき臆病でぺしゃんこで、皿に返す〝残りカスだけをしたがってなにをみていた〟

独りの停車場は硝子の泡のように揺れ、くちにはこんだ。(のみこまれずに生き残った|葩《イノチよ》)

もうかれこれ見下ろしていた「死体」よ。〈深夜灯台に泡の代わりに匣は|釈《と》けずに果実は、縫い上げられた、風船〉