もう少しだけ余談をする。今回はわかりやすい論理の例として四則演算を用いた。四則演算は自然言語ではなく、数式という論理を正確に表現しやすい言語で表現されるから、LLMも正確に考えやすいであろう。日本語で書かれた論理的な議論を推論するとなるとどうだろう。自然言語というのはそもそも論理を正確に表現するための言語ではないし、殊に日本語というのは論理の表現に向いていないことで知られている。先ほどから繰り返しているように、生成AIは何か論理的な処理をしているわけではないから、その論理性も使用する言語がどれだけ論理に対する表現力を持っているかという部分に制約を受けると言えるだろう。裏返せば、日本語が持つ古典論理では片付かない表現力についてもLLMは表現できる可能性を持つ。このような側面に着目してみるのも、面白いかもしれない。
(続く)