編集後記

毎月冊子28冊目。今回あきらかにページ数が少ない。わたし白石の原稿がいつもより短いからだろう。それはそうとしてもくじが寂しくみえる? が、五人もの人物が、見向きされるわけでもない同人雑誌のもくじにいつものように名前を並べている光景には単純美がある。「同人雑誌は三冊つづけば続いたほう」とかつて師匠に言われたことが思い出される。 もうすぐ30冊になる。紙の本でいえば『白堊紀』『侏羅紀』と来て『鳳尻紀』はまだ作り始めていない。紙基準で考えると、たしかに四冊目ということは現時点では想像できない。今までやって来たこのメンバーで、これから何か、「偏向」の読者層が広まっていくような活動は、今までやって来たように、やらないと思う。言い出しっぺはいつもわたしだけで、そのわたしがそういうことに腰が上がらないし、クララが立ったとて、無能なのだから。が、それでいいのかもしれない。ただおのおの、自分のために、こつこつ書いていく、という決めた初心いがいの不純物がけっきょく削ぎ落とされ、本号のもくじのようになってきた。じっさい邪念がたくさんあったのはわたしだけであったから、ようやくあきらめがついてきたというか。同人の頑固さに、ようやくわたしがただされてきたらしい……市村はこのことに不満でやめるかもしれない。創刊準備号期のときも一度やめている。「AIのススメ」は面白いから、もっとその面白さに自分で気づいてのめりこんでくれたらうれしいのだが。みんな忙しい中でむりくり原稿にむかってくれてる。その炎が見えぬバカでわたしはない。

2026,10,7 責任編集 白石しるす

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