とくとく

あらいれいか  

 もしやくらくのせいで拳を握り、もう根をはって刳みを戻す。星以外は機能もない。見聞きしたぬくもりばかりを重ね リンのヒのような底深い時間が嘔吐いた
 湿度が数字をやめ天気より人間のほうが狂いやすい。色めく答えではなく悪戯に暮れていた。視線、まして触れられず腐りきるから
 順に追う。立朴帯の過誤 くびれはアウラがなう うくちゅうふうゆ。一面は あからゑる。稀有の幸運を群れた角みたいに顔してる、岬が別の場で隆起する

 前後も知らずに ぜんしんで
 象牙色の柱に凭れ
 媚びるような 後遺症に注ぐ
 埋め草

 然しなんのために鳩がにじむ。この世のものならぬ色彩を踏み外した土。ポンポンと肩を叩く。両手いっぱいの白鷺が宙で吠える くずれた火薬が横たわり そっと仰向けに収める。給水塔が知り得た、おびただしく青褪める歓喜でどうだい
 頬ずりする。途してしらじらと夜が明ける うずめるばかりのブランデーが適うではないか。触れそうで触れない 剥きだしのペイズリー。ながいながい嗚咽らしい麦畑のうららを接ぎ、ひときわ真面目なもんで恐れていてひかりをあびた ちいさなくもは たまらなかった

 ここは肉体をかぶる風が吹きすぎる。舌っ足らずで焦げ臭いうすらび。バンビこじかのようなジジくろねこに沙汰止み、連なる鴉は瞼の色 つうっと横にそらされる咳の平均値と、突きあたりを曲がる
 またどこでもドアをのばす。白梅ある庭 玉砂利を敷いた道、隅の石灯籠は苔の低声で抱き躱す 肯くばかりのうつほ舟ゴンドラ。やにわに焚きつけた うつし夜ライカ。どうせ形にならないぬるい風が恥ずかしがるなぁ
 延長されたフィルムが舌打ちしたからだ 南向きに言い淀んでは、翳りのほうが反響する、watasi、を 置くことで。いきばをなくしたように目を向ける スカートの上のブラウスにあわいからだ 
  
 取り零した沈黙がすべてだった
 あまだれ 靴を脱いで
 ことりとのこして哂うもの

 やぁね。動きをやめたところで認識する。まだ起こらなかった出来事と跨ぐ。今ふっと目覚め、口内に残ったものを何度も舌先でたしかめている
 切り上げる寒さにも 欠伸、うわの空で
吊るされた十三段目でゆるゆる抱えたまま肚になって、つまるところ和らぎ結ぶ薄紅香
 訂正二重線をひいた通話は続いているか
どうしてもつかみきれない。秋桜がどこにもなく、ここにもなく、さして緩衝する
  
 やがて 葩は はなす
 ほんとうに 莫迦だわ
  
 追い風にも 手漕ぎボートにコギトをはじき、草の波 しがみつくトルソー。時としてロープくちなわを ふくふくとダイヤルきんこに 仕立て直した。そういう一縷のまじないをおぼえる
 暖炉とは裸体にみる冬の紫陽花。そのくせして はしゃぎ起つご機嫌は ふきだしだ ぱんくが、絹糸で実がなるよう滑稽に繕ってやはり手を離さなければならない
 頬をふくらませて言い返すか 隠し持つ刃に濃淡を数える。指した鍵穴よひらけるたびに月光の、泣き已むように保存して。わざとらしい舗装路のまんなかをオリーブ色の花が飛び出ていた

 する と そこへ
 パンくずが みっつ おちていて
 
 だぁれ。わざとみすぼらしくヒカリを放す白い巻き毛。どうしようもなく 擦り合わせた 両手を賤しめ 蔓籠からいかりをおろす。ふるいマーカーはクラってく
 明快にはとおく歴然にはおそい健やかなる遮光のなか。蝶結びのくちびるを 果たす信仰の、あわいみづいろなのか。のぼせればいきつぐさきだよ とだれかがいう
 そうか薄葉紙の畜生として切り結び 添えた指で廻る。身を寄せあい、いきのとまったカーテンが鱗粉をしのばせる。ふりほどく。また 駄々を捏ねるな。疾く疾く

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