7月末から数え、四か月遅れでのリリースとなる。みてわかるとおり8─11月号となうってはいるがひと月分の分量だ。これはひとえに編集者の身勝手なとじこもりによる。
きょうまでこの同人雑誌のことを思わない日はなかった。とにかくほぼ出来上った状態からリリース作業にうつることができずにいた。りゆうは自分でもうまく説明できなかった。
ようやく発行できるいまに至ってひとついえるとすれば、フェーズが変るだろうという予感にたいし編集者として心が追いついていなかったということだ。
もう一歩踏み込んだことをかいてみたい。ジャンルを問わない「偏向」だが、文筆、言語活動として抑圧を解放した分だけ、媒体としての価値がある、そういう初心がこの場所をうんでいる。独立媒体にもかかわらず、まだどこか恐れてる気がする。その弱気のもちぬしは、執筆者でなく、編集者のわたしだ、その予感が確信にかわってから、踏み出すまでがどうにもかかった。十二月号から再開する。手始めに、12/1(土)文学フリマ東京39にて紙の本二冊目『「偏向」侏羅紀』売ります。